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【 八幡神社 ほうらんや火祭り 】
1982年(昭和57年)3月に県の無形民俗文化財に指定された「ほうらんや火祭」では、橿原市 東坊城町内の5地区(弓場・川端・大北・万田・出垣内)と隣接する古川町の6つの字から大小 あわせて16個の大松明が神社に奉納されます。 練りだした大勢の村人が、大きいもので直径1.5m、高さ3m、重さ450kgを超える松明に火を つけて担ぎ出し、八幡神社(東坊城町)と春日神社(東坊城町)の境内を担ぎ回る勇壮で賑やか なお祭りです。 神社境内に担ぎ込まれた松明は、順番に境内を右まわりに火をつけずに1周、神前からとられた 火をつけさらに2周し、最後に拝殿前に奉納されます。 行事は、まず14日の夕刻に宵松明の儀式が行われます。 川端区の旧家から小松明(宵松明)が八幡神社へ奉納されます。 15日には、各地区の氏子により松明づくりが行われます。 松明は、割り竹をすだれ状に編み、これに藁や菜種殻、竹笹を巻き込み、ずん胴状に締め付け、 その腹部を3~5箇所注連縄で巻きつけ、最上部の注連縄に幣(しで)を取りつけ、頭部正面には 「えび」という注連縄を飾りつけます。 松明作りが終わると弓場の春日神社へ松明が運びこまれ、式典が行われた後、弓場・川端・出垣内 の順番で松明が担がれ、拝殿前に置かれます。 その後、万田の八幡神社において、大北・川端・弓場・万田・出垣内・古川の順番で松明が運び こまれ春日神社同様松明が担がれ燃やされます。 最後に拝殿前に据えられた小松明に大北・川端・古川の役ダイマツという3つの小松明に点火されます。 祭事が終わると拝殿内から手打ちが起こり、これに呼応して氏子から手打ちが起こったらお開きに なるということです。 歴史のあるお祭ですが一度だけ行われなかったことがあり、その年に病が流行ったのでそれ以後は かかさず行っているということです。 歴史のあるお祭ですが一度だけ行われなかったことがあり、その年に病が流行ったのでそれ以後は かかさず行っているということです。 無病息災や虫送りや雨乞いの行事とも言われています。
― かしはら探訪ナビより転記 ―
■撮影日 2015年8月15日(土)
■所在地 橿原市東坊城町 八幡神社周辺